粟津潔文庫

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粟津潔(1929-2009年)は、1950年代よりポスター、イラスト、装幀をはじめとする多彩な作品を生み出し、指紋、手相、地形図、活字、印鑑、亀、烏など特異な図像を縦横に駆使して世界のグラフィックデザインに大きな影響を与えました。

建築・美術・映像・演劇・音楽・批評とデザイナーの枠を超えて活動した粟津は、環境問題、ガウディ、象形文字、民族芸術などに同時代に先がけて着目し、それらの対象への没頭・研究によってかたち作られた表現活動の先見性とトータリティーは、他の類を見ないものです。

2000年、2003年の「大地の芸術祭」に参加した粟津潔のジャンルを横断した、いわば「博物誌的な好奇心」は、「大地の芸術祭」の構想を支える精神的骨格の重要な一部を成しています。「粟津潔文庫」は、遺族より受贈した粟津の蔵書約1300冊を収める開架式ライブラリーです。関心の広がりと深さを如実に示す蔵書のラインナップから、独学の人であった粟津潔が、その宏大な作品世界を築きあげた過程を垣間見ることができます。

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