雪を、雲を、冬を楽しもう!!
この度 越後妻有里山現代美術館[キナーレ](新潟県・十日町市)では2015 年冬季の企画展として 「Beyond the Clouds-雲の向こうに」展を開催いたします。長いときには5ヶ月も雪に囲まれ、積雪3mを超える豪雪地にある現代美術館ならではの冬の展覧会です。降りしきる雪、空一面を覆う雲といった克服すべき厳しい自然をテーマに、展覧会に参加する6組のアーティストたちが想像の翼を広げ、曇天の雲の向こうに拡がる宇宙や、乾いた空を感じさせてくれます。そして冬や雪を楽しむべく、様々に展開します。
展覧会概要
展覧会名| Beyond the Clouds 雲の向こうに
参加アーティスト| KOSUGE1-16 、小松宏誠 、谷山恭子、長谷川仁、林剛人丸、福原哲郎&東京スペースダンス
会期| 2015 年1月11日(日)-3月29日(日)
※水曜休館 (2月11日(水・祝)は開館、翌12日(木)休館)
開館時間| 10:00 - 17:00(最終入館 16:30)
鑑賞料| 一般1,000円、小中学生600円 ※関連プログラム「冬のあそびば」が無料になります
助成| 平成26年度文化庁 地域発・文化芸術創造発信イニシアチブ
展覧会 作品
福原哲郎 & 東京スペースダンス/Tetsuro Fukuhara&Tokyo Space Dance
「スペースダンス・イン・ザ・チューブ」
宇宙に行かなくても、海に潜らなくても体験できる半重力状態のデモンストレーション。伸縮性のある新素材の繊維で作られた特殊なスペースチューブに入って身体を動かすことで、無重力に近い状態を体験できます。
KOSUGE 1-16
「The Pedal Train 〜空をたどる列車〜」
3人乗りの子供列車が、キャットウォークを縦断します。車窓からの眺めは、ゲルダ&ヨルクの 「ゴーストサテライト」。普段と違う目線で作品を眺めながら、越後妻有の宇宙の旅を楽しみましょう。
KOSUGE 1-16
「アスレチッククラブ スノーフィールド」
雪に覆われた巨大なサッカーボードゲーム(幅6m、長さ9m)が登場。「スノーフィールド」で奮闘する大きなサッカープレイヤーを、思いっきり体を動かして操ってください。
谷山恭子/Kyoco Taniyama
「熱際(ねっさい)」
「新潟の文学」を読んで印象深く残るのは、白く寒い景色と、情熱、愛情、感情、労働、根性、忍耐といった人の精神の強さや生命感(熱)だと語る谷山。そのコントラストを無彩色の常設展示に極彩色を加えることで表現します。抜粋された文学の一節を読みながら、五感をフル稼働させる、極彩色の妻有の森を散策して下さい。
小松宏誠/Kosei Komatsu
「Snowy Air Chandelier_キナーレ」
「浮遊」への興味から「鳥」に夢中となり、「鳥」や「羽根」をテーマとした作品を展開している小松が、その軽やかな羽根で「通り抜けられる雲」を制作します。ふわふわと浮かぶ不可思議な雲と、それらが作り出す幻想的な影のインスタレーション。
小松宏誠/Kosei Komatsu
「Cloud」
雲は、大地から小さな水や氷の粒があつまって空へ昇りつくられる。そしてしばらくすると、雨や雪になって再び大地のもどっていく。自然の不思議で神秘的な循環を、ガラス管の中から浮き立つ気泡を使い、銀色の雲で表現します。
長谷川仁/Jin Hasegawa
「昇華キ」
新潟の長くて厳しい冬、縮こまった気分を解放したい。生活の中で心に溜め込んだ想いを花びらに変えて、ぱっと空に飛ばしてしまいます。何かが変わるほんの少しのきっかけです。
林剛人丸/Gojinmaru Hayashi
「AIR VESSEL」
青空をまとった潜水艇(潜水艦)が厚い雪の空、雲の中に潜航します。厚い雲の向こうに空がある、ではなくて、私たちが青空。そんな思いを抱かせてくれる作品です。
上記作品写真撮影: Gentaro Ishizuka
■関連プログラム (*詳しい日程・内容は今後 美術館または大地の芸術祭ホームページでご確認ください)
1 .「冬のあそびば」 展覧会会期中 毎週土日+祝日 11:00-16:00
こども向けの「冬のあそびば」が今年も登場。屋内でのプログラムは万華鏡作りや絵本作り、屋外プログラムでは大型のエアー遊具や雪の滑り台で思いっきり体を動かして遊ぶことができます。
料金:屋内プログラム 500 円、屋外プログラム 300 円(企画展鑑賞者は無料)
≫詳細はこちら
2.「カンパニー・ディディエテロン パフォーマンス」 越後妻有2015 冬 雪アートプログラム※
日程|3 月7 日(土) 14:30~ (予定) 会場|越後妻有現代美術館[キナーレ]回廊
フランスを拠点に活躍するダンスパフォーマンス集団が雪の越後妻有でパフォーマンス! 膨らんだ風船のようなコスチュームを身にまとうことで、演者個人の容姿にとらわれることなく身体の「動き」のみで構成されるパフォーマンスが、「雪」というこれまでに無い状況でどのような動きを見せてくれるのか必見です。